2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

近代の夜明け/近代批判の始祖

誰でも一度は社会を憎むことはあるだろう。親や社会のせいする。今の政府が悪いだのという人もいるだろう。ではそれらの感情を正当化させるとどんな思想ができるのだろうか。それがルソーの出発点だ。 このルソーの思想はやがて、血なまぐさい近代の種々ので…

ルソーからハーバーマスへ

主観と客観。それらは、いわゆる哲学において大きなテーマの一つである。ルソーは一般意思というものを提案した。一般意思は客観意思ともいうべきものだ。では客観的な意思とは何だろうか。近代国家においては、法が擬制(フィクション)として一般意思の代…

それでも日は昇る

昨今、猟奇的な殺人などの報道が当たり前のように流れる。 だけど、一億人もいれば、事件の一つや二つない方がおかしいだろう。 悲しい現実だけど、人間誰にだって、過ちを犯す可能性はあるんだ。 だから、罪を憎んで人を憎まず。それができれば、戦争もなく…

左翼のタブーを暴いた拉致問題

既存メディアの怠慢とネット右翼 日本において、マルクス主義の凋落を示す象徴的な事件として連合赤軍事件があげられる。小泉元首相の訪朝によって拉致問題が衆人に知るところとなった。ネット右翼という言葉があるが、これまで在日特権などのタブーに対して…

北進論から南進論へ

大日本帝国陸軍は1931年の満州事変以降、ソ連との武力衝突の可能性からシベリアの極寒地に耐えられる装備を整えていたが、その後日中戦争の泥沼化と経済制裁の結果、戦争遂行に不可欠な石油資源を確保するために南方侵攻に切り替えたためソ連を仮想敵国とし…

罠にはまった抵抗勢力

小泉総理は、郵政民営化に反対した議員を抵抗勢力だとして、刺客選挙に持ち込み見事勝利した。しかし、最近、復党問題が囁かれているが、小泉首相の方法は実に優れた政治術であることは間違いない。 抵抗勢力といえば、近代では、社会主義国における粛清を思…

民主主義の危機

日本には非核三原則というものがある。しかし、最近、北朝鮮の核実験により、核保有論議が騒がれている。この流れに対して、核の議論はするべきではないという人たちがいる。いわゆる非核四原則だ。「持たず、作らず、持ち込ませずに、言わせず」。 「共謀罪…

ネット右翼

日本の右傾化とともに、ネット右翼という言葉を最近、耳にすることも多いだろう。これまで、メディアは一方通行の垂れ流し状態であった。間違いがあってもその訂正記事はほんの数行で、それに気づく人はほとんどいない。 だから、マスコミのいうことを絶対的…

三島由紀夫の慧眼

最近、日本の右傾化がよく言われる。ソ連の崩壊、そして共産主義国家、中国の改革開放路線とマルクス主義は過去のものとなった。共産国家中国では、市場経済による猛烈な格差に苦しんでいる。これこそが、マルクス主義が更正したかったものではないのだろう…

太陽のもとで

日本と言う言葉には、太陽への信仰のようなものが感じられる。 古代エジプトにも、太陽神としてラーの神様がいた。 インカ帝国にも太陽神が崇め奉られていたようだ。 マチュピチュの遺跡で、太陽神に捧げる生贄の儀式が行われていたと言う話がある。 しかし…

イメージ産業

人はものごとを見るときに、何かの色眼鏡をかけずにはいられない。イメージや偏見を人間は捨てることはできない。テレビでコメントを求められた人が、よく、最近の若者は、とか、あんなことするような人には見えなかった、と言わされている。人は知らず知ら…