民主主義の危機

日本には非核三原則というものがある。しかし、最近、北朝鮮の核実験により、核保有論議が騒がれている。この流れに対して、核の議論はするべきではないという人たちがいる。いわゆる非核四原則だ。「持たず、作らず、持ち込ませずに、言わせず」。


共謀罪」に反対する人たちは「うっかり発言も出来なくなる」という。その一方で、発言や議論それ自体を圧殺しようとしている。このようなご都合主義が言論弾圧の空気になる。民主主義は多数決だが、その前に、議論という手続きを得る。この過程を省いてしまえば、民主主義そのものの理念は大きく崩れる。世の中、気分に流される日和見主義者によって、国の方向が決まるようなことがあってはならないと思う。