罠にはまった抵抗勢力

小泉総理は、郵政民営化に反対した議員を抵抗勢力だとして、刺客選挙に持ち込み見事勝利した。しかし、最近、復党問題が囁かれているが、小泉首相の方法は実に優れた政治術であることは間違いない。


抵抗勢力といえば、近代では、社会主義国における粛清を思いだすだろう。レーニンスターリン毛沢東と、反対派に対して容赦ない粛清が行われた。最近では、2006年11月にプーチンを批判してイギリスに亡命していたアレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウムにより暗殺された模様だ。ポロニウムは極微量だがタバコの中に含まれているが、基本的には、当然、民間人が手に入れることのできる類のものではない。


このリトビネンコ氏暗殺事件は、ロシア連邦保安庁FSB)による暗殺の可能性があるようだ。プーチン大統領はなぞに包まれた部分が多い。プーチンが狡猾な人物なら、ポロニウムなどという国家の関与が疑われるるようなものは使わないと思う。しかし、それ以上の複雑な地政学的な要因も働いているのかもしれない。


抵抗勢力を洗い出しにするときに使う手としては、最近の日本では、教育基本法改正がその最たるものだろう。抵抗勢力はわざわざデモ活動をしてまでマスコミの前に露出している。個人情報保護が騒がれているなか、なんとも便利な方法である。日教組の口車に乗って、デモ活動に参加した人は、もちろん学校に記録される。


平日に教師の仕事の根幹である授業を放棄してデモに参加する人がいるようだ。なんとも馬鹿正直な連中である。学校が調べなくとも自ら不適格教師であると名乗り出るようなものだ。このように単細胞な連中は罠に引っかかりやすい。小泉劇場で少しは学習してもいいものだが。