ガモウ帝国の逆襲

だから日本はたかられる
漫画「デスノート」は中国でも大人気らしい。作中に出てきたデスノートのコピー商品(DEATH NOTE 死亡筆記)まで出回り、まさに偽者大国ぶりを発揮している。主人公のキラ(月)に憧れる若い衆も出てきた。英雄待望論は亡国へ向かう日本の救世主であり破壊神でもある。


ちなみに、デスノートの原作者である「大場つぐみ」の名前に関してはこんな説もある。少年ジャンプでは読者の人気アンケート順に作品が掲載されており、後ろの方のページの作品は、「×組(バツぐみ)」と一部の関係者から言われている。そこから、「大×組→大場つぐみ」というペンネームを付けたのではないかというものだ。

デスノートの主人公「夜神月(やがみライト)」が通っている塾は、「蒲生(がもう)ゼミナール」である。そこから、「大場つぐみ」は、『とっても! ラッキーマン』の作者「ガモウひろし」ではないかという説がある。確かに、ラッキーをアナグラムとして逆さから呼めば、キラにもなる。


少し前に、ダヴィンチ・コードが流行ったが、こうなると「ガモウ」コードがデスノートの至る所に散りばめられていることが分かるだろう。キラはラッキーマンなのだ。我々はガモウ・ワールドの中で踊らされていたのだ。もう、ラッキーマンを読まずして、デスノートを語ることは許されないことだ。


中国といえば、日本では海賊版商品でお馴染みだが、商品だけが模倣されているわけではない。中国はどんなに非合法的なものでも、一旦使えると思ったものならばそれを模倣してしまう。そんな中国で高く評価されているのが、ジョージ・ソロスオウム真理教だ。中国はアジア通貨危機の教訓から、経済戦争の有効性を知ってしまった。オウムのサリン事件からは、中国は実際に台湾上空に毒ガスをばら撒くことまでしている。


中国は国家全体が泥棒なのだ。北朝鮮でも、日本のタバコの海賊版商品を作ったり、偽ドル札を作っているが中国の比ではない。中国は「超限戦」という名の目に見えない戦争を仕掛けようとしているのだ。イミテーションを侮ってはいけない。戦後の日本も、真似はうまいけど、オリジナリティはないといわれ続けたのだから。

たかられる大国・日本―中国とアメリカ、その驚くべき“寄生”の手口 (文庫)

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