エコロジー運動の現代潮流

エコロジーの思想的系譜をたどると、そこにはルソーの自然回帰やアナーキズム農本主義など、共産主義との思想的なつながりを容易に見出すことができる。エコロジーは「文明や社会というものを罪悪視し、そう言うものがなければ人間は本来は素晴らしい存在なのだ」というロマン主義的な性善説的なナイーブな感情が根底に潜んでいるのかもしれない。
http://www.netlaputa.ne.jp/~eonw/sign/sign84.html

日本でも共産党系の生協などは割と早くから無添加食品やリサイクルなどに取り組んでいたが、エントロピーの法則を無視したリサイクル運動は余計にエネルギーを消費してしまうという矛盾が指摘されている。
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C478131471/E20060116144152/

キューバ有機農法の成功例のように言われているが、これは別に新しいことではなく、ナチスもバイオダイナミック農業という今で言う有機農法のようなものを行っていた。ちなみに、ナチスはヨーロッパで最初に自然保護を唱えたとも言われている。日本にも生類憐みの令なんてのがあったが、その歴史は意外と古くから存在するのかもしれない。
http://homepage3.nifty.com/martialart/bramwell.htm

また、代替医療として薬草療法や自然療法、菜食主義、そして疑似科学の一種であるホメオパシーなどもナチスの健康ブームとともに行われていたようだ。今のエコ・ブームも割り箸やレジ袋などといった弱小企業を狙い撃ちした魔女狩りを行うなど、どこかファッショ的な色彩を徐々に浴びてきている。割り箸を言うなら新聞の廃止の方が先決だが、力関係で弱いところからスケープゴートにされている。
http://www.socius.jp/life/review03.html

環境運動は極論するとファシズムとの親和性が非常に強く、エコロジーはしばし現世否定につながる。文明の破壊を肯定するようなアナーキズムへの後退は毛沢東下放政策やポル・ポト農本主義のように、一歩間違えれば大量虐殺と紙一重の運動にもつながるという側面を抱えている。また、ナチスの運動をエコロジー運動の壮大な実験としてとらえる人もいる。
http://www.shiojigyo.com/en/column/0505/main5.cfm

エコロジー全体主義への扉を開く鍵となる。環境運動が絶対正義として唱えられ、それに異議や疑問すら唱えられないような空気が醸成し、さらに進んで異端排斥運動が起これば、それはすでにファシズムへと片足を一歩踏み込んでしまっているのだ。地球温暖化騒動ではすでにコンセンサス主義という名の一種の異端排斥運動まで行われている。また、地球温暖化の原因として二酸化炭素説を疑う科学者には、死への脅迫メールが送られるなど、地球温暖化論がすでに宗教にまで転じてしまっている人たちも多い。
http://feliscatus.blog77.fc2.com/blog-entry-38.html

現在の左翼運動は、「赤から緑へ」の流れがあり、数多くの新左翼団体が環境団体へと転じている。共産主義者同盟(戦旗日向派)は「ブント(機関紙はSENKI)」として再出発した。共産主義労働者党(プロレタリア革命派)は「グローカル自治・連帯・エコロジーをめざす政治グループ・蒼生)」に改称し、「みどりの会議(選挙区では民主党)」を支援したり、「虹と緑」や「みどりのテーブル」、民主党とも協力関係にある。ちなみに、「みどりの会議」は「新党さきがけ」が環境政党として再出発したものだ。三里塚闘争では、中核派の組織的テロや第四インター派などとの新左翼集団同士の内ゲバが絶えなかった。また、それらの新左翼党派によるテロやゲリラ行為により、空港建設や正常な空港運用に支障をきたすことになった。